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1999 年度 実績報告書

機能カメラの協調動作による遠隔講義・講義支援システム

研究課題

研究課題/領域番号 09558034
研究機関京都大学

研究代表者

美濃 導彦  京都大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (70166099)

研究分担者 亀田 能成  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70283637)
八木 啓介  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (60293940)
角 所考  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助教授 (50263322)
渡辺 正子  京都大学, 総合情報メディアセンター, 助手 (70127158)
キーワード遠隔講義 / 自動撮影 / 機能カメラ / 分散協調 / ビデオ処理 / 人物位置計測 / 動的状況 / 講義支援
研究概要

複数台の首振りカメラを計算機制御する自動カメラシステムを中心に遠隔講義システムを構築した。このシステムは、映像伝送システム、プレゼンテーションシステム、音声システムを含む総合的なシステムである。
実利用できるシステムを作成するために、動的状況の定義をかなり単純化した。すなわち、観測カメラから得られる講師の位置情報を空間的ゾーンに分割し、各ゾーンに対して一つの動的状況を割り当てた。これにより、観測カメラでの講師の位置検出誤差やエラーに対処できるロバストなシステムが構築できた。撮影用カメラの制御は、ゾーンに対してある程度固定し、必要なとき以外は講師を追跡しないようにした。また、想定外のイベントが発生したときのために、人間が撮影カメラを手動で操作できるインターフェースを作成し、手動モードと自動モードの切り替えが簡単に行えるようにした。
構築した遠隔講義スステムをアメリカカリフォルニア大学ロサンジェルス校と京都大学に設置し、これらを利用して、半年間、連続して国際遠隔講義を実施した。実験よりも講義を優先しなければならないので、必要以上にオペレータがカメラ操作に介入した感があるが、大部分は自動モードでカメラ制御および映像撮影を行った。講義をした講師、受講した学生にアンケート調査を行った結果、カメラ制御と映像取得に関してある程度良好な評価を得たが、同時に、カメラが動きすぎるという問題点も明らかになった。
ソフトウエア会社と共同で自動カメラシステムを製品化するための研究を始める計画が進行中で、うまく進めば研究成果が実用化されていくと思われる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 亀田能成: "複数のカメラを用いた複数ユーザに対する講義の実時間映像化法"電子情報通信学会論文誌. Vol.J82-D-II,No,10. 1598-1605 (1999)

  • [文献書誌] Yoshinari KAMEDA: "A Live Video Imaging for Multiple Users"Proceedings of International Conference on Multimedia Computing and Systems (ICMCS '99). 897-902 (1999)

  • [文献書誌] Yoshinari KAMEDA: "Studies of Automatic Video Generation from Real World"Proceedings AEARU's Second Web Technology Workshop. 57-62 (1999)

  • [文献書誌] Michihiko MINOH: "Distance Learning Environment based on the Interpretation of Dynamic Situation of Lecture Room"Third International Workshop on Cooperative Distributed Vision. 283-301 (1999)

  • [文献書誌] 八木啓介: "TIDE : Trans-pacific Interactive Distance Education プロジェクト"JDLA学術講演会. 13-14 (1999)

  • [文献書誌] 角所 考: "日米学習者による遠隔講義システムの評価"電子情報通信学会 技術研究報告,. ET99-103. 67-74 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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