研究課題/領域番号 |
09558036
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
福永 邦雄 大阪府立大学, 工学部, 教授 (60081296)
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研究分担者 |
小島 篤博 大阪府立大学, 総合情報センター, 助手 (80291607)
明石 博 ソーラーリサーチ研究所, 代表取締役
荻原 昭夫 大阪府立大学, 工学部, 講師 (60244654)
泉 正夫 大阪府立大学, 工学部, 助教授 (60223046)
高松 忍 大阪産業大学, 工学部, 教授 (00081290)
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キーワード | 画像処理 / 動物体認識 / 動作の記述 / 動作のテキスト表現 / 動物体の位置・姿勢推定 / 動画像認識 |
研究概要 |
一般のセキュリティ用監視システム、高齢者福祉家庭において援助を必要とする状態を報知する「高齢者福祉用報知システム」とか、ハンディキャップを有する人あるいは要監視患者の状態を報知する「医療・福祉における監視援助システム」において、 (1)プライバシを損なうことなく、必要とする情報を遠隔地に通報すること (2)監視・チェックにおいて省力化可能であること (3)映像信号を遠隔地へ伝送する場合などに比べて通信コストを飛躍的に減少させることができること を目的として、対象動物体の動作・行動をテキスト形態の情報で表し、遠隔地に報知するシステムについて検討した。 まず、対象物体として人物を想定し、ビデオカメラがとらえた映像上に現れている人物の頭部の3次元位置・姿勢を連続的に推定することにより、人物の幾何学的な位置・姿勢を調べる方法を示した。得られた3次元位置・姿勢の変化を調べ、移動、回転、座る、立ち上がるなど基本的な動作を格文法構造に基づく述語論理で表現する方法を提案した。次に、動作環境内に置かれている調度品などの物体の種類と位置関係を知識として与えておくことにより、人物の動きと対象空間に配置されている物体の位置関係から、より高度な動作を推論し、結果を述語論理形態の表現で表す。そして、報知すべき形態の動作表現が現れたとき、述語論理表現を文章で表現し、テキスト形態で報知する手法を提案した。本年度は人物頭部の3次元位置・姿勢推定法の有効性を実験により確かめた。
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