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1997 年度 実績報告書

顔面・頸部がんのシミュレーションと手術後再建形状推定システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 09558039
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

金子 豊久  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (10262974)

研究分担者 関口 隆三  国立がんセンター東病院放射線部, 医師(研究職)
森山 紀之  国立がんセンター東病院放射線部, がんセンター研究責任者, 部長(研究職)
広田 広一  豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (80273332)
キーワード手術シュミレーション / バネモデル / 顔部がん
研究概要

[1]頭部・頸部の人体3次元モデルの構築
主に顔部の手術シミレーションのために顔の外部と頭骨の間に3次元メッシュを張りバネネットワークを構築することについてはほぼ当初の目標を達成できた。頭蓋骨に近い部分のバネのパラメータをより固くして治癒の様子を模することを行った。成果は情報処理学会CG,CAD研究会(平成10年2月27日)で"手術シュミレーションのためのバブルを用いた3次元メッシュの生成法"のタイトルで発表した。
[2]バネパラメータの同定
学部卒業研究のテーマとしてこの研究を実施した。柔らかい臓器のモデルをバネネットワークモデルと有限要素法のモデルの両者を比較した。柔らかさを6軸力覚センサーを用いて実測し、実物と仮想モデルの柔らかさが同じようになるように未知パラメータを求めた。
[3]手術シュミレーションシステムとユーザインタフェース
頭部・頸部の3次元モデルに切断が行えるシステムを構築した。操作はペン型磁気位置測定装置を用いるもので、現在頭蓋骨を自由に切断できるように設計されている。
[4]実験データ提供と医学的位置づけ
新しく参加いただいた内山先生から2例について手術前のCT-データの提供を受けた。一人の患者さんは歯に金属詰め物があり、顔の約2cmほどの断層部が使えないことがわかり今後の課題とした。
[5]手術前外見写真と3次元モデルへの投影
前横2枚合計3枚の写真を3次元モデルに投影することで研究についてはプログレスが進み、医用画像工学会大会(平成9年7月)“CTとカラー写真を用いた顔部の3次元復元"および国際会議Computer Integrated Surgery(Linz,Austria,Sept.1)で“3D Reconstruction of Human Faces from CT and Photography"を発表した。このテーマで1編の論文を電子情報通信学会に投稿した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 広田、高橋、金子 他: "手術シュミレーションのための柔らかい臓器のモデルと操作環境" 医用画像工学会論文誌. 16.1. 31-42 (1998)

  • [文献書誌] 山本祐輝、金子豊久: "体積保存に着目した物体表面の生成" 電子情報通信学会論文誌. J81-DII.1. 101-108 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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