研究概要 |
〔1〕頭部・頸部の実測によるモデルの構築 頭頸部のCTデータからバネネットワークモデルを構築した.解像度が5mm程度のモデルをつくり、シミュレーションの精度を上げた.3次元の顔と頭蓋骨の表面およびその間に詰めるバブルの接続について,ボルノイ線図を用いる新しい方法を開発した. 〔2〕顔および頸部のテキスチャの取得 顔の正面と側部2枚により顔の3次元形状の表面にテキスチャを張る方法を確立してきたが,問題は髪の部分である.髪の毛はCT画像に出てこないために3次元形状が作成されない.そこで8枚の写真から頭部形状を推定する方法を開発し,良好な結果が得られた.髪の形状の凹部についてはまだ不十分であるので,さらに改良を行っている. 〔3〕シミュレーション結果の医学的評価 がんセンター東病院の頭頸部の協力を得て患者さんの手術前と後の外見写真を提供を受けた。写真は我々でなく医者により撮影されたことが特に重要である.我々の構築した手術後再建形状推定システムにより作られた3次元画像は患者さんの手術後の実際の顔に酷似しているとの評価を受けた.
|