研究課題/領域番号 |
09558042
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研究機関 | 筑波技術短期大学 |
研究代表者 |
清水 豊 筑波技術短期大学, 聴覚部, 教授 (50231733)
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研究分担者 |
渡辺 哲也 障害者雇用促進協会, 雇用開発部門, 担当研究員
篠原 正美 生命工学工業技術研究所, 人間情報部, 主任研究官
皆川 洋喜 筑波技術短期大学, 聴覚部, 助手 (00273285)
佐々木 忠之 茨城大学, 教育学部, 助教授 (50225877)
長岡 英司 筑波技術短期大学, 視覚部, 助教授 (30227996)
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キーワード | 触覚情報 / 視覚情報 / 盲人用パソコン / 触覚ディスプレイ / 触覚マウス / マルチメディア |
研究概要 |
研究中間年度に当たる本年度は、前年度に終了した盲人用マルチメディア・パソコンの概要設計に従ってシステムの要素設計と試作、ならびに前年度に開発したシステム要素に改良を加えた。 得られた主な結果は以下の通りである。 (1)触覚マウスドライバの改良 触覚マウス駆動機構を光学的位置検出方式とロータリーエンコード方式とで試作し、両方式による特徴を操作性と精度の点から実験可能にした。また、前年度構築した触覚マウス・ドライバソフトに改良を加え、8x8ピンに提示する画面情報を自由倍の縮小領域に変換可能なようにした。これによって、必要とする画面情報を任意の縮小率で触覚マウスに表示できるようにした。 (2)触覚グラフィックの試作 触覚マウスが指示操作をフィードバックする要素であるのに対して、触覚グラフィックは画面のグラフィック情報を触認知する用途として、本年度新たに設計・試作を行った。仕上がった触覚グラフィックの触知部は電磁型駆動機構を採用し、ピン間隔3mmで、総数40x30ピン配列で構成した。また各触ピンの浮上高さは約1.5mmに調整し、全体として凸ピンの空間的位置関係によって画面上のグラフィックを提示できるようにした。さらに、インタフェースとして汎用パソコンのプリンタポートに接続することが可能になった。 (3)触覚グラフィック・ドライバの構築 上記で試作した触覚グラフィックを駆動するドライバ・ソフトを構築した。このソフトによって、画面のR,G,B色彩情報を任意の標本化間隔で、かつ、任意の閾値で2値化して触覚グラフィック・ドライバに送出することを可能にした。 最終年度である次年度は、これらシステム要素をとりまとめて、ヒューマンインタフェースとしての有効性評価を実施する予定である。
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