研究課題/領域番号 |
09558051
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
中島 功 東海大学, 医学部, 講師 (00183509)
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研究分担者 |
浜本 直和 郵政省通信総合研究所, 宇宙通信部, 室長
加藤 洋隆 東海大学, 医学部, 助手 (50266425)
鶴見 豊彦 東海大学, 医学部, 助手 (60217396)
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キーワード | パケット通信 / 透かし技術 / ネットワーク トポロジー / 誤り訂正 / M系列 / 並列処理 / 移動体通信 / 低軌道衛星 |
研究概要 |
多段中継するパケットネットワークを想定している。最終年度は、極めて重要な遭難者からの信号(位置情報、生体情報)が海上伝播のような悪い環境(波による干渉)のため、空間的にk個並列受信(ブイ)を想定し、k個の多数決による誤り訂正を検討、実験した。 新アイディア ・誤り訂正符号を用いて訂正。 ・誤りが訂正できないとき、多数決判定で正しいビットを修復し、 ・その上で訂正符号を用いて訂正する。これによって、訂正できる場合が拡大する。 ・訂正符号を入れることによる冗長性がコストになる。 原理 ・Mサイクルのうち、少なくとも1つ正しく受信されたパケット(誤りなしか、首尾良く誤りが訂正できた:成功パケット)がある場合は、そのパケットを正解とする。 ・もし1つも正しく受信されたパケットがない場合)、それを「失敗パケット」とする。 ・失敗パケットについては、各サイクルの受信データを総合し、まず多数決判定で、各ビットの再構築を行う。 ・以前の論文の結果によって、多数決判定の再構築の結果、正しいビットに判定できるビットがますので、誤り訂正可能な範囲に誤りが修復され、誤り訂正可能となるパケットができてくる。 ・多数決判定後、誤り訂正可能なパケットは訂正を行い、このパケットは正解パケットとなる。 ・最終的なこの処理でも誤り訂正不可能なパケットは再度「誤りパケット」とみなされ、衛星での処理に移される。 誤り見逃しへの対応 CRC誤り検出も万全ではなく、少ないながら、誤っていながら、正しいCRC値を発生するような誤りが生じる。これを一般に誤り見逃しといい、その確率を誤り見逃し確率という。単一の受信の場合は、誤り見逃しがおこっても、それが起こったことを知るすべがなく、誤ったデータを受信してしまう。しかし、多数決を行うと、各ブイで正しく受信された信号を多数決判定することによって、誤りも逃しは事実上0にすることができる。以上、論理的、および第9管区海上保安部での洋上実験にて検証し、報告書を作成した。
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