• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

地すべり粘土の物理・化学的特性を考慮に入れた斜面安定解析システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 09558052
研究機関福井工業高等専門学校

研究代表者

渡辺 康二  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20042989)

研究分担者 奥村 充司  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (70177187)
山田 幹雄  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (30175666)
太田 泰雄  福井工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (10042988)
佐野 博昭  石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助教授 (50187275)
辻子 裕二  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (40259859)
吉田 雅穂  福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 講師 (90210723)
キーワード安全解析 / 地すべり / 融雪 / 酸性土
研究概要

土の物理・化学的特性と力学的特性の双方を組み込んだ新たな斜面安定解析システムの構築を目的として、平成9〜12年度にかけて4年間の継続研究を実施している。平成11年度は科学研究費補助金申請書に記載した研究計画・方法に沿って次のような研究実績をあげた。
(1)平成9年7月13日に発生した「福井県鯖江市入町地区地すべり」について、下記に示す「現地踏査」と「情報収集」の結果を用いて安定解析を試みた。
(1)地すべり地の柱状図、 (2)水位計データ、 (3)ひずみ計データ、 (4)傾斜計データ、 (5)降水量データ、 (6)住民からの聞き取り調査データ、 (7)移動量計測データ
(2)本研究で提案している融雪変換モデルの理論式を検定するため、屋外実験施設設備の整備を行い、平成10年度に引き続き融雪水に関するデータの収録を実施した。
(3)融雪変換モデルの理論式に関するプログラム(Visual-Basic)を用いて、過去の融雪に関するデータを適用し、融雪変換モデルの有用性を確認した。
(4)土の化学的特性が斜面安定解析に及ぼす影響を知るため、酸性移行を呈する土のコンシステンシー限界に関する実験を実施し、次のような結果をえた。(1)「酸性移行を呈する土」のpHの推移には経過時間と温度が深く関与する、(2)「酸性移行を呈する土」では、pHの低下にともなって液性限界・塑性限界・塑性指数は減少する、(3)「酸性移行を呈する土」の強度や変形特性を評価するためにはpHの推移を予測する必要があり、地盤環境の評価を安定解析に取り入れるためにはpHは重要な項目の1つである。この地盤環境の評価(pHの推移)を安定解析に取り入れる手法について検討を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 太田、渡辺、辻子、北浦: "福井県における融雪地すべりの挙動と観測"第14回日本雪工学会大会 論文報告集. Vol.14. 121-128 (1997)

  • [文献書誌] 太田、渡辺、他6名: "大規模建築物上の積雪荷重および積雪挙動"第14回日本雪工学会大会 論文報告集. Vol.14. 13-18 (1997)

  • [文献書誌] 太田、渡辺、辻子、北浦: "福井県における融雪地すべり"福井工業高等専門学校 研究紀要 自然科学・工学. 第31号. 127-134 (1997)

  • [文献書誌] 太田、渡辺、他3名: "融雪水による粘土層生成"福井工業高等専門学校 研究紀要 自然科学・工学. 第31号. 135-140 (1997)

  • [文献書誌] 佐野、山田、他3名: "酸性移行を呈する土の工学的性質に関する研究"第3回地盤改良シンポジウム発表論文集. 41-48 (1998)

  • [文献書誌] 佐野、山田、他3名: "酸性移行を呈する土のコンシステンシー限界に関する研究"土木学会論文集. No.610/III. 97-104 (1998)

  • [文献書誌] 太田、渡辺、辻子: "梨ケ平地すべりの観察"第16回日本雪工学会大会 論文報告集. Vol.16. 65-66 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi