研究課題/領域番号 |
09558058
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
エネルギー学一般・原子力学
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 正昭 東京工業大学, 工学部, 助教授 (70114874)
|
研究分担者 |
福留 和幸 神戸製鋼所(株), エネルギー・化学本部, 課長(研究職)
半沢 正利 三菱マテリアル(株), システムエンジニアリング部, 課長(研究職)
赤塚 洋 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (50231808)
EZOUBTCHENKO Alexandre Res.Lab.for Nuclear Reactors, TOKYO INSTITUTE OF TECHNOLOGY : Research Associate (40293063)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
キーワード | 乾式再処理 / 廃棄物処理 / ガラス固化 / プラズマ処理 |
研究概要 |
本研究では、プラズマによって塩化物を酸化物に転換し、同時にプラズマの熱で加熱溶融したガラスに直接溶解させる試験的研究を行った。 平成9年度は、今まで得られた知見を元に、実用化を見据えたプロセス評価の課題と問題点の抽出、実験環境の整備を行った。平成10年度は、9年度で整備された実験環境の元で以下の実験デー夕の取得とプロセス評価に重点を置いて以下の手順で実験・解析を行った。 (1) 実現可能な系に近いホウ珪酸ガラス中への溶解挙動を中心に実験を行った。アルカリ金属塩(塩化ナトリウム、塩化セシウム)、アルカリ土類金属塩(塩化ストロンチウム)を、各々酸素プラズマで酸素化し、直接溶融ガラスへ溶解させた。気相温度、液相温度、ガラス材組成、(二酸化珪素、ほう酸他)、供給試料量を変化し、溶融基礎特性を調べた。尚、ガラス材に溶解した金属元素の定量分析は、ガラス試料をふっ酸に溶解した後、その水溶液をプラズマICP法、イオンクロマトグラフによって分析を行った。 (2) 揮発・蒸発し易いセシウムなどの移行挙動を、安全性の観点から調べ、その対策について検討した。 (3) ワークステーションにより実システムに近い系の熱力学的平衡計算を行い、実際のプロセスについて化学工学的考察を行い、プロセス評価を行った。 その結果、研究で提案した、直接固化法は科学的に可能であり、また技術的にも可能性を有するなどの見通しを得ることに成功した。
|