研究課題/領域番号 |
09558060
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
南戸 秀仁 金沢工業大学, 工学部, 教授 (30133466)
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研究分担者 |
片山 忠二 マックサイエンス, システム開発部, 部長
浦山 克己 三菱重工業, 原子力技術センタ, 主任
阿部 健 東北大学, 工学部, 教授 (90005760)
武部 雅汎 東北大学, 工学部, 教授 (30005392)
那須 昭一 金沢工業大学, 工学部, 教授 (50247433)
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キーワード | 輝尽発光 / イメージセンサ / 蛍光体 / 放射線 / 放射線検出器 / 薄膜 / セラミックス |
研究概要 |
研究初年度の本年は、輝尽発光現象を利用した新しいタイプの放射線二次元イメージセンサ用媒体の探索を中心に研究をおこなった。その結果以下の成果が得られた。 (1)アルカリハライド系蛍光体としてKBr:EuおよびKCl_xBr_<1-x>:Eu蛍光体が、X線照射により強い輝尽発光を示すことを明らかにできた。 (2)II-VI族化合物蛍光体では、SrS:Eu,Sm蛍光体が、X線照射に対して比較的優れた輝尽発光特性を示すことを明らかにできた。 (3)酸化物蛍光体では、Al_2O_3:EuX線イメージ媒体用蛍光体として比較的優れた輝尽発光特性を示すことを明らかにした。 (4)さらに上記蛍光体を放射線イメージセンサとして利用する際、問題となる輝尽発光のフェーディング現象についても検討を行い、そのメカニズムの一部解明を行うとともにフェーディング現象を示さない蛍光体としてKBr:Euが有望であることおよびその最適作製条件の決定を行った。 以上のように、本年度は、ほぼ計画どうり研究を進めることができた。
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