研究課題
基盤研究(B)
輝尽発光現象を利用した二次元放射線イメージセンサを開発する目的で、種々の輝尽性蛍光体の探索、作製およびその特性の評価を行った結果、以下のような成果を挙げることができた。(1)放射線検出器に輝尽発光現象を利用したイメージングプレートを応用する際に問題となるイメージの減衰現象(フーディング現象)について詳細に調べた。その結果、フーディング現象が、湿度、温度、発光中心の濃度、電子捕獲中心のタイプに依存することを明らかにできた。(2)新しい放射線二次元イメージセンサ用輝尽性蛍光体として、KBr:Eu,KCl:EuおよびKCl_xBr_<1-x>:Eu蛍光体が有用であることを明らかにできた。(3)イメージングプレートに輝尽発光に対する刺激スペクトルの解析が、放射線のエネルギー及び種類の弁別に有効であることを明らかにできた。
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