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1998 年度 実績報告書

多波長拡散スペクトルによる可搬式水質測定装置の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09558068
研究機関京都大学

研究代表者

宗宮 功  京都大学, 工学研究科, 教授 (60025947)

研究分担者 岸本 直之  京都大学, 工学研究科, 助手 (00293895)
藤井 滋穂  京都大学, 工学研究科, 助教授 (10135535)
キーワード水質自動計測 / 水質モニタリング / 水質連続測定 / 散乱スペクトル
研究概要

本年度は、昨年度作成した多波長拡散スペクトル可搬式水質測定装置MaqDas-S型を用いた24時間定点連続測定調査を実施した。1998年9月2・3・4日に兵庫県下の一庫ダムにおいて実施した定点連続測定調査では、装置運転時の問題点の抽出、および分刻みでの水質変動の把握を試みた。問題点としては電気系統の不具合、フローセルの結露、チューブポンプのしごきによるシリコンチューブの劣化などが挙げられ、これらの問題点について改善方法を検討した結果、装置の前段への恒温槽(20〜22℃)の設置、しごきに強いファーメドチューブの使用などの対応策を講じた。これらの対策の効果を検討するため、1998年12月11・12日に滋賀県大津市内の都市内河川で琵琶湖南湖に流入する相模川において定点連続測定調査を実施した。その結果、一庫ダムでの調査で見られた不具合は解消され、本装置による測定値は測定期間中に観測された水質変化に対してよく追随していた。また、本装置を用いることで水質が時々刻々変動することを示すことができ、その変動幅を具体的に数値化することにも成功した。
濃度推定式の構築法および適用範囲、定量限界などにはなお検討の余地があるもののMaq-Das-S型を用いて現場における未ろ過、無薬注の試料の水質変動を分刻みで把握することができ、実用化に向けて大きく前進したと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宗宮 功: "光学現象を用いた多項目水質自動連続測定装置の開発" 第33回日本水環境学会年会講演集. 295 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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