研究課題/領域番号 |
09558073
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
佐々木 政子 東海大学, 総合科学技術研究所, 教授 (00090514)
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研究分担者 |
新井 清一 鐘紡(株), 主任研究員
中山 孝男 東レテクノ(株)(研究職), 部長代理
青島 武 英弘精機(株)(研究職), 取締役
渡辺 正勝 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (40124226)
市橋 正光 神戸大学, 医学部, 教授 (00030867)
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キーワード | 太陽UV-B / 人体被曝小型線量計 / 太陽紫外線 |
研究概要 |
開発しようとしている小型太陽UV-B線量計は2種類ある。第1は人体の手や足などに装着して人の行動時のUV-B量の測定をを目的とするもので瞬時値の記録を主とし、30g程度の軽量小型なものでTokai SB-1の呼称を与えた。第2は可搬性がありToka SB-1より精度が高く、瞬時値と積算値を長時間記録可能なものとしTokaiSB-2の呼称を与えた。Tokai SB-1の基本骨格ができたので分光感度と領域外光の除去の再検討に入った。人工光源で測定した場合の見かけの分光感度は改善されたが、屋外測定では領域外光の除去が不十分であることが解った。その理由として使用UVセンサーの干渉膜作成に問題があると判明した。斜入射特性はテフロンをハット状にし直接アルミカバーに接着させることにより照度計のJIS一級クラスの性能を得ることができた。使用センサーは現在市販されているものの中では最も小型で短波長に感度を持つタイプであるが干渉膜の副透過帯に問題があり主波長を10nm程度長波長に移動させる必要がわかり、製造元の浜松フォトニクスに交渉し新規センサーの作成を依頼しようやく合意を得るに到っり改良型の製作に入った。Tokai SB-2は固定面でUV-B量を8台を同時駆動することによって測定できることを目的とした。領域外光の除去は目的値をクリアーした。しかし、斜入射特性には問題があり拡散板の厚みを変えて改良を試みている。2種類の線量計は最終課題が殆どクリアーされこれらの量産が可能になれば今後の太陽UV-B計測に大いに力を発揮できると考えられる。なお、1998年夏は天候不順に見舞われ戸外測定データの取得は不十分となった。
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