研究概要 |
1.エピトープのマッピングはT2,T5,P9,Q14の領域について、ほぼペプチドのレベルまで決定した。これを利用すれば、イミュノブロッティングや間接蛍光抗体法に際しエピトープ特異的ペプチドによりキャンセルをし抗原の確認が容易に行える。また、抗体アフィニティカラムの作製により従来困難であったトポIIの精製と検出が迅速に行える。これらの結果から、他の様々な種のトポIIの同定に利用できる抗体が判明した。 2.P9領域にはトポIIの活性中心があり、この部分に様々な変異を導入して、トポIIの活性及び機能の変化を高次構造上の変化と対応させながら調べた。 3.ヒト及びマウスのトポII遺伝子を酵母で発現させ、その細胞周期に依存した発現様式をさらに詳しく解析した。これまで、トポIIの断片の中には酵母でたんぱくとして確認できなかったものが多く、それがN末端領域の存在によることが明らかになった。たんぱくが積極的に分解されていると思われるものもあり、この分解に関するシグナルを同定し、どのようなたんぱく分解のシステムに依存するかを調べる準備を整えている。
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