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1999 年度 実績報告書

トランスジェニックマウスにおいて部位特異的に遺伝子を挿入する方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09558107
研究機関熊本大学

研究代表者

荒木 喜美  熊本大学, 医学部, 助手 (90211705)

研究分担者 鈴木 操  熊本大学, 動物資源開発研究センター, 助教授 (60253720)
キーワードCre / Ioxシステム / マイクロインジェクション / トランスジェニックマウス / 部位特異的挿入
研究概要

アクチンプロモーター+lox71配列+ブラストサイジンS耐性遺伝子というコンストラクトを1コピー持つマウスのホモ化されたラインを用い、引き続き条件検討を行った。挿入効率の上昇を狙い、細胞核内でepisomalに維持される能力のあるといわれるBPVの配列を含むプラスミドの挿入を試みた。採取した受精卵に、Creの発現ベクターとlox66配列の3'側に大腸菌のβ-galactosidase遺伝子(lacZ)とBPVの配列を持つプラスミド(Targeting plasmid)を同時に前核にマイクロインジェクションし、その卵を仮親に戻して発生させた。胎生13日で胎児を取り出しX-gal染色し、このTargeting plasmidがCreによる組換えで標的導入されたかどうかを調べた。しかし、挿入効率はやはり1%程度であった。次の工夫としては、loxP配列やlox71配列とは組換えを起こさないタイプの変異lox配列の使用を計画し、コンストラクトを作製した。また、プロモーター資源として、いろいろな発現パターンを示すlox配列を持つトランスジェニックマウスの作出を行った。そのためには、各種プロモーターの収集を行いそれらでトランスジェニックマウスを作出していく方法もあったが、ひとつのコンストラクトでも多くのラインを作らねばならず、効率が悪い。そこで、遺伝子トラップ法により内在性のプロモーターを利用できるようにする方がより発現のコントロールが正確になると考えたので、この方法でマウスラインの確立を行った。現在までに17ラインを樹立しており、発現パターンによる分類を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Oike,Y.,et al.: "Truncated CBP protein leads to classical Rubinstein-Taybi syndrome phenotypes in mice: Implication dominant negative mechanism"Human Mol. Genet.. 8. 387-396 (1999)

  • [文献書誌] Oike,Y.,et al.: "Mice homozygous for a truncated form of a CREB-binding protein (CBP) exhibit defects in hematopoiesis and vasculo-angiogenesis."Blood. 93. 2771-2779 (1999)

  • [文献書誌] Araki,K.,et al: "Exchangeable gene trap using the Cre/mutated lox system"Cell. Mod. Biol.. 45. 737-750 (1999)

  • [文献書誌] Imaizumi,T.,et al.: "Mutant mice lacking Crk-II caused by gene trap insertional mutagenesis: Crk-II is not essential for embryonic development"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 266. 569-574 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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