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1997 年度 実績報告書

転移性因子を指標とした大型鯨類の種同定法の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 09559004
研究機関東京工業大学

研究代表者

岡田 典弘  東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (60132982)

研究分担者 後藤 睦夫  (財)日本鯨類研究所, 研究部生態研究室, 主任研究員
大島 一彦  東京工業大学, 生命理工学部, 講師 (60282852)
キーワードSINE / PCR法 / レトロポゾン / DNA / クジラ / ゲノム
研究概要

本研究の目的は、SINEと呼ばれているレトロポゾンの一種である転移性因子を指標として、鯨類の簡便で確実な種の同定法を確立することである。そのためには或る種からゲノミックライブラリーを作成し、特に特異的なSINEを少なくとも2つ単離できれば、ほぼ確実にその種をDNAレベルで同定することができると考えられ、これまでの研究成果をふまえて、この同定法の開発を試みた。
鯨類のゲノムよりまずSINEを単離し、フランキングPCRを行って種特異的に増幅しているようなSINEを単離しなければならないが、これまでにマッコウクジラのSINEを取り出すことに成功し、現在ミンククジラでも同様の実験を行っており、ミンククジラ同定のためのDNAマーカーの単離を試みた。
現在、主に市場で流通している鯨肉は(財)日本鯨類研究所が調査捕鯨で捕獲した鯨肉であるが、国内外で不法に捕獲された鯨の生産物も少なくないと思われる。今後も上記の研究を継続することにより、SINEの挿入を指標とした種の同定方を確立し、不法な鯨肉の流通の発見に役立てる必要があると考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Masaki Kajikawa,et al: "Determination of the entire sequence of turtle CR1:the first open reading frame of the turtle CR1 element encodes a protein with a novel zinc finger motif" Mol.Biol.Evol.(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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