研究課題/領域番号 |
09559008
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
畑中 重光 三重大学, 工学部, 教授 (00183088)
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研究分担者 |
岩瀬 文夫 (株)総合コンクリートサービス, 代表取締役
谷川 恭雄 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70023182)
月岡 存 三重大学, 生物資源学部, 教授 (10024572)
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キーワード | コンクリートスラッジ / 産業廃棄物 / リサイクル / 生コンスラッジ / スラッジ |
研究概要 |
現在のところ、生コンスラッジ(原則的に管理型廃棄物)の中間処理施設は、全国的に見てほぼ皆無に等しい。本研究では、建設産業と社会環境の関わりの将来をにらみ、環境保全、資源の有効利用という立場から、生コンスラッジの有効利用に関する調査・研究を行っている。主な目的を以下に示す。 1) 生コンスラッジの排出量を最小限に抑える方法を提示すること。 2) 許容されるエネルギー消費量に応じた段階的ないくつかの有効利用方法を提示すること。 研究の最終年度である平成10年度は、計画通り、以下の4項目について研究・取りまとめを行った。 (1) スラッジ水としての有効利用の検討 岩瀬および畑中が主体となり、昨年度に引き続き、スラッジ水をコンクリートの練混ぜに使用する際の濃度管理技術の向上について検討した。これまで行われた研究によれば、生コンスラッジの濃度管理のポイントは、スラッジ水から微砂を除去することにある。この処理によってスラッジ水を使用したコンクリートの性状も格段に安定化させることが可能となると考えられる。昨年度からの継続実験として、三重大学近郊の生コンプラントにて実験を行った。 (2) スラッジケーキとしての有効利用の検討 畑中および谷川が主体となり、昨年度に引き続き、生コンスラッジケーキを利用した固化物等の製品化、例えばインターロッキングブロック、ポーラスコンクリートなどの製品の試作に関わる実験を行った。 (3) 乾燥スラッジとしての有効利用の検討 月岡および畑中が主体となり、乾燥分級されたスラッジ粉を用いて、路盤(下層および上層)の目詰め材および地盤改良材としての適用性を検討した。 (4) 取りまとめ 以上の検討事項を取りまとめ、一部については、既に学会発表のための論文を執筆した。
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