報告者は『春秋正義』(阮刻本全六十巻)の全訳注を企図しているのであるが、本研究その基礎作業として位置づけられべきものである。すなわち本研究は以下の三点を主要な目的とする。 1 平成9年度 『春秋正義引書索引』『公羊伝疏引書索引』・『穀梁伝疏引書索引』の作成 2 平成10年度 『春秋正義』を中心とする『五經正義』の語彙・語法に関する研究の発表 3 平成11年度 『正宗寺本春秋正義校勘記』の作成 上記の研究計画に基づき、3年間でほぼ予定通りの成果を上げることができた。 (1)『春秋正義引書索引』 (2)『公羊伝疏引書索引』 (3)『穀梁伝注疏引書索引』 (4)『正宗寺本春秋正義校勘記』巻1-10 (5)「五経正義語彙語法箚記 一」爲當・爲是、定・定是、〜自 (6)「五経正義語彙語法箚記 二」〜復、〜是、等與其〜寧〜 (7)「五経正義語彙語法箚記 三」容或・或容、悉皆・皆悉、更別・別更等 (8)「五経正義語彙語法箚記 四」更無・更不、全無・全不、都無・都不等 このたびの研究期間終了にあたり、(1)〜(8)の全体を含む報告書(A4判206頁)を作成した。
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