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2000 年度 実績報告書

アッシリアの宗教

研究課題

研究課題/領域番号 09610032
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

岩田 和子 (渡辺 和子)  東洋英和女学院大学, 人間科学部, 教授 (00223397)

キーワードアッシリア / アナトリア / キュルテペ / メソポタミア / ギルガメシュ / 太陽神
研究概要

平成12年度の研究実績は以下の3点にまとめられる。
1.紀元前3千年紀からメソポタミアに伝えられた神話の一つである『ギルガメシュ叙事詩』の主題について論じ、それが「死の克服」であることを提示した。それは近年発表された月本昭男(岩波書店1996年)の解釈に対する批判ともなっている。その研究成果を論文「『ギルガメシュ叙事詩』-死の克服の神話」として『東洋英和女学院大学心理相談室紀要』3号(1999年)に発表した。
2.昨年度に続いてキュルテペ(中央アナトリア)の遺跡から出土する紀元前20〜18世紀の古アッシリア時代の文書研究を進めた。その成果の一部は「キュルテペ文書-古アッシリア商人の世界」を『古代アナトリアの文字の世界』(中近東文化センター2000年)に発表した。また9月30日に中近東文化センターにおいて同様のテーマによる公開講演を行った。
3.昨年度に続いて古代メソポタミアの太陽神ウトゥ(シュメール語)とシャマシュ(アッカド語)について検討した。神話や叙事詩における太陽神の役割を分析した。また太陽神の図像とシンボルを通史的に追うことによって、エジプト、シリア、アナトリア(ヒッタイト)の文化がアッシリアに取り入れられていたことを確認した。これらの研究成果は「メソポタミアの太陽神」として松村一男・渡辺和子編『太陽神の研究』(リトン2001年)に発表する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 渡辺和子: "『ギルガメシュ叙事詩』-死の克服の神話"東洋英和女学院大学心理相談室紀要. 3. 7-13 (1999)

  • [文献書誌] 渡辺和子: "円環的生命観の神話-宗教学的神話解釈の試み"東洋英和女学院大学心理相談室紀要. 4(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] 中近東文化センター(編): "古代アナトリアの文字の世界"中近東文化センター. 43 (2000)

  • [文献書誌] 松本健(編著): "四大文明・メソポタミア"日本放送出版協会. 254 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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