1.日本のおける中国文化要素について、黒住が、「漢学--その書記・生成・権威」を発表(1997年3月-4月コロンビア大)、その改訂・補充を1997年中に行った。古代から近代までの日本の言語・思想史における漢字・漢学の位置づけ・変化等を通観した。 2.中国における近世思想史の展開について、伊東が、1997年に2本発表した(次頁参照)。中国思想史を鳥瞰、近代への変化を思想と社会構造の相関をとらえた。 3.その他黒住は、(1)1997年8月北京、(2)同12月シンガポール国立大学、(3)1998年1月アメリカUCLAにおいて東アジア儒教関連の発表を行った。 4.黒住と伊東とで、月に一度研究会をもち、中国・日本の漢字の交流関係について資料収集およびその検討を行った。この作業は、来年度もつづける予定である。
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