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1997 年度 実績報告書

社会変動とエ-トスの関係

研究課題

研究課題/領域番号 09610047
研究種目

基盤研究(C)

研究機関摂南大学

研究代表者

神野 慧一郎  摂南大学, 経営情報学部, 教授 (10046948)

研究分担者 霜田 求  大阪大学, 文学部, 助手 (90243138)
石崎 嘉彦  摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (80232289)
長沼 忠兵衛  摂南大学, 国際言語文化学部, 教授 (60019065)
研究概要

研究者はそれぞれ分担に応じて研究を行った.研究代表者神野は西洋の道徳的諸観念に光を当てる研究を行った.この研究は贅沢(Luxury)の概念を手がかりとするものであり,そこから西洋の倫理学説を類型的に把握し,それらが社会の変動に対してどのような影響を及ぼしたかを明らかにするものとなった.その成果は大阪市立大学市民講座における講演「近代社会のエ-トス」において公表され,また,共著書「認識と実在」(世界思想社・刊行予定)においても示された.共同研究者長沼はハロルド・ラスキの思想・政治・社会をめぐる論考を研究対象にしながら,そこから政治思想と社会の変動の問題に考察を加えた.とりわけその考察はソヴィエト型社会主義と西欧型社会主義の差異についての研究へと発展させられて行った.共同研究者石崎は西洋近代の危機に対する鋭い提言を行ったレオ・シュトラウスの政治哲学を中心に研究を進め,そこから今日応用倫理なる言葉で一括されている諸問題に対して有効な提言を行いうるような視点を探求することに努めた.この研究成果は,政治思想研究会でのシュトラウスについての研究発表や,環境問題に対する政治哲学の視点を提示する放送大学滋賀学習センターの講演「地球生態系の中での人間の位置の自覚」において一端が示された.また霜田は,討議倫理学やコミュニタリアンの思想についての研究を進め,また,石崎とともにS.ローゼンの『政治学としての解釈学』の翻訳にも携わった.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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