研究課題/領域番号 |
09610048
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研究機関 | 玉川学園女子短期大学 |
研究代表者 |
小澤 富夫 玉川学園女子短期大学, 教養科, 教授 (70149318)
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研究分担者 |
高山 有紀 新島学園女子短期大学, 国際文化学科, 講師 (40279568)
市川 浩史 群馬県立女子大学, 文学部, 助教授 (90203091)
廣田 繁 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40052758)
石毛 忠 防衛大学校, 人文科学研究室, 教授
新川 哲雄 学習院大学, 文学部, 教授 (90080374)
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キーワード | 『吾妻鑑』 / 陰陽道 / 鶴岡八幡宮寺 / 鎌倉武士の倫理観 / 政道論 / 公武関係 / 重時家訓 / 得宗家 |
研究概要 |
昨年度の基礎研究に基づき、各分担者は主題に添った研究論文の作成に取りかかることが今年度の課題であった。平成10年7月30日31日の両日、箱根で合同研究会を行い担当者は各々1時間半に及ぶ発表、及び質疑を得て、問題点を検討した。発表内容は次の通りである。(発表順) 新川 哲雄 「公家日記にみえる陰陽道 - 平安末期から鎌倉前期」 『吾妻鑑』と公家日記における陰陽道記事の比較、その性格 高山 有紀 「鶴岡八幡宮寺における仏事定例化の要因について」 『吾妻鑑』の記事を中心に、特に「一切経会」の勤修形態と幕府御願寺の定例仏事市川 浩史 「九条道家関係を中心とした公武関係」 公家側の願文、『吾妻鑑』の幕府側の史料に基づき、道家・時頼の関係の比較 吉原 健雄 「『吾妻鑑』における武士の生活と仏教」 武士の生活の二面性(合戦と放生)、『吾妻鑑』における武士の遁世の問題 廣田 繁 「『吾妻鑑』における武士の倫理観」 初期鎌倉武士にみられる善悪の二様態、畠山重忠と梶原景時の場合石毛 忠 「中世における政道論 一 三種神器観」 『吾妻鑑』、『平家物語』、『太平記』による三種神器観の変遷と政道の在り方 小澤 富夫 「北条重時と得宗家、時頼の関係 - 最明寺殿御家訓仮託説」 『吾妻鑑』における重時、時頼の関係から重時の家訓が時頼に仮託された問題 総括:小澤、石毛担当 思想史の観点から各発表者の視点、論点を再確認し、共同研究としての全体像を提起する。
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