研究課題/領域番号 |
09610048
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研究機関 | 玉川学園女子短期大学 |
研究代表者 |
小澤 富夫 玉川学園女子短期大学, 教養科, 教授 (70149318)
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研究分担者 |
廣田 繁 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40052758)
石毛 忠 防衛大学校, 人文科学研究室, 教授
新川 哲雄 学習院大学, 文学部, 教授 (90080374)
高山 有紀 新島学園女子短期大学, 国際文化学科, 講師 (40279568)
市川 浩史 群馬県立女子大学, 文学部, 助教授 (90203091)
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キーワード | 『吾妻鏡』 / 時頼・重時 / 得宗政権 / 武士の倫理観 / 陰陽道 / 武士の隠世 / かん飯の儀 / 鶴岡八幡宮信仰 |
研究概要 |
平成9・10年度に継続的に行なってきた基礎研究を、最終年度は研究成果として総括することを目的とした。平成11年4月以来、隔月に研究会を開催し分担者は設定した課題の趣旨、論の構成、その思想史的考察の意義を発表、更に歴史・政治・宗教・倫理の各分野における問題提議を検討、これらの経過を踏まえて最終の会合で論文の執筆要領を確認し研究成果の報告作成に入った。各分担者の主題は次の通りである。 (1)政治思想分野:石毛忠担当、『吾妻鏡』の政治思想-鎌倉幕府の政治思想序説 (2)歴史思想分野:市川浩史担当、『吾妻鏡』における北条氏執権の思想史的考察-時頼関係記事に即して (3)宗教思想分野:高山有紀担当、寺院社会と鎌倉幕府の連関についての思想史的考察 吉原健雄担当、中世東国における救済観念の思想史的考察-『吾妻鏡』における隠世の性格 新川哲雄担当、『吾妻鏡』にみる宗教観と陰陽道-公私の祭りと政り事 (4)倫理思想分野:広田繁担当、『吾妻鏡』の倫理思想-初期鎌倉武士の理非・善悪観 小澤富夫担当、『吾妻鏡』における武士の倫理観-北条重時とその家訓 各研究分担者は、従来の研究成果にみられない新しい「思想史」という立場から『吾妻鏡』を考察することが課題であるため、作成した研究成果は『吾妻鏡』研究の問題提起として注目すべき諸点があるものと考えられる。
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