本年度ば、乳幼児のものの認識の文献のまとめ、幼児の生物の認識の資料収集、幼児の生物の認識の文献のまとめ、認知発達のモデルの文献研究という4つの研究を行った。 乳幼児のものの認識の文献のまとめについては、これまでの乳児の物理の研究の具体的な成果とその説明としての熟達化による説明、モジュール説、理論説の検討を行った。 幼児の生物の認識の資料収集に関しては、3歳児から6歳児76名を対象として写真による対象物の提示により生物と無生物の起源の認識について調べた。結果は、動物に関しては3歳児でも親から生まれることを認識できるが、植物になると4歳児以降にならないと認識できないこと、また人工物は人によってつくられること、生き物は親から生まれること、さらにものの起源として人工物はつくられるということの認識はできているが、ものの起源に関しては6歳児でも動物や植物、自然物に関してはその起源は、それ以前から存在していたという反応と神がつくったという反応が多く、よく認識できていないことが示された。 幼児の生物の認識の文献のまとめに関しては、ものの認識同様これまでの乳幼児の生物の認識の研究の具体的な成果とその説明としての熟達化による説明、モジュール説、理論説の検討を行った。 認知発達のモデルの文献研究については、生得的な考えのモデル、連合主義のモデル、ピアジェの構成主義モデル、歴史社会的認知モデル、コネクショニストモデル、ダイナミック理論モデル等のモデルの検討を行った。
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