• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

父親の家庭での役割と子どもの心理的発達及び家族アイデンティティとの関連

研究課題

研究課題/領域番号 09610105
研究機関千葉大学

研究代表者

宮下 一博  千葉大学, 教育学部, 助教授 (60144789)

研究分担者 尾形 和男  群馬社会福祉短期大学, 教授 (10169170)
キーワード父親の協力 / 家族アイデンティティ / 子どもの共感性 / 父親自身のアイデンティティ発達 / 専業主婦家庭 / 共働き家庭
研究概要

(1) 子育てしている家庭の父親の母親への協力が家族機能のあり方(家族アイデンティティ)にどのような影響力を持つのか、(2) 父親の協力が子どもの共感性の発達とどのような関連を有するのか、(3) 父親の協力は父親自身のアイデンティティ発達とどのように関連するのか、という3点を吟味するために、児童を持つ父親と母親を対象に、家事や子育てに対する父親の協力を尋ねる質問紙(尾形・宮下,1998)、家族機能を測定する質問紙(渡辺,1989)、児童の共感性を測定する質問紙(桜井,1986)、父親のアイデンティティ発達を測定する質問紙(宮下,1987)等を実施して、検討を行った。
そして、(1)父親の「子ども・妻とのコミュニケーション」が高いほど、家族機能(家族アイデンティティ)の「結合性」や「表現性」、「家族理想化」、「民主性」、「纏綿性」の下位尺度得点が高いこと、(2)父親の「子ども・妻とのコミュニケーション」が高いほど、子どもの共感性得点が高いこと、(3)父親の「家事への援助」や「夫婦間のコミュニケーション」の程度が高いほど、父親自身のアイデンティティ発達の程度が高いこと、またその際、「専業主婦家庭」では「子ども・妻とのコミュニケーション」が、「共働き家庭」では「家事への援助」が高いほどアイデンティティ得点が高いことなどを見いだした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 尾形和男・宮下一博: "家族システムの中の父親の役割(V)-父親の協力と家族機能および児童の共感性との関係-" 日本発達心理学会第10回大会発表論文集. 365 (1999)

  • [文献書誌] 宮下一博・尾形和男: "家族システムの中の父親の役割(VI)-児童をもつ父親の協力的関わりと自我同一性との関係-" 日本発達心理学会第10回大会発表論文集. 366 (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi