研究概要 |
1975年以来10年毎に実施している徳島の子どもたち(幼児・児童)とその親たちの調査に基づき,1970年から1990年代の子ども・親の姿とその後の様子,中でも青年期を経て親になる過程を明らかにすることを通して21世紀の子ども像・親子像を展望することを目的としいくつかの調査を実施するものである.1997年度は県内幼稚園(15園),保育所(3園),小学校(29校),中学校(3校),高校(6校)併せて18園,38校(幼児・児童約7000名,母親約2500名)を対象にして生活の実態と意識に関する調査を実施,集計中である.実施した調査の詳細は以下の通りである. 1)幼児および小学生対象の調査:生活実態調査と意識調査とくに1993年の調査において不備だった過疎地域の子どもたちの生活実態調査と徳島市内以外の県内小学生の意識調査を実施. 2)中高生対象の調査:1993年2月に実施した調査において小学生だった子どもたちは今ちょうど中学・高校生になっている。その後、生活および意識にどのような変化が見られるかを追跡するために行う内容の調査と現在の心身の状況、親子関係、自分および親に対する意識等に関する調査(質問紙法)を実施. 3)父親と母親を対象とする調査:父親、母親のその後(20年前に調査の対象になった後)の成長の経過(過程)と、子育ての意識と実践、悩み、親意識、親からみる親子関係、生き方、親たちの心身の健康状態を含む心身の状況を質問紙法および一部面接法によって実施,集計中である.
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