研究概要 |
現在、小・中・高等学校で学校5日制が部分的に実施され,新学力観に基づく学習指導が行われているが,本年度の研究目的は,それによってどのような新しい援助ニーズが生まれたかを検討することにあった。当初の実施計画では,全国各地をカバーする質問紙調査を実施するところまで進める予定であったが,小・中学校等で子どもの実態について不安を抱く教師や保護者が増加していることを考慮し,予備調査として小・中・高校生とその保護者・教師それぞれ40名程度を対象に,学校週5日制の実施に伴いどのような新しい援助ニーズが生まれたかを学習面,心理社会面,進路面について自由記述式の質問紙により調査を行った。本年度は,この予備調査の分析結果を基に項目開発を行ったが,来年度は,それに基づき当初の目的である教科学習指導の問題を明らかにするための質問紙を作成し,全国規模の調査を実施する予定である。
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