研究概要 |
1,調査1(1997年5月):小学生・中学生5因子性格検査-小学生版-(FFPS-E)の項目の分析 前年度の研究である、FFPS-E(Ver.1)の作成に引き続き、62項目から成るFFPS-E(Ver.2)を作成し、4,5,6年生652人に実施した。因子分析(主因子法,バリマックス回転)の結果、更に統制性、協調性、情緒性、開放性、外向性の5因子にかかわる50項目を選定し、FFPS-E(Ver.3)(以下、FFPS-E)とした。 2,調査2(1997年5月-1998年2月):FFPS-Eの項目決定と因子的妥当性の検討 FFPS-Eを4,5,6年生1786名に実施し、探索的因子分析と確認的因子分析を行った。検討の結果、因子的妥当性が満たされているものとして、FFPS-Eを最終項目として決定した。 調査3(1996年6月-1998年2月):FFPS-Eの妥当性・信頼性の検討 1996年6月と1997年9月との2度にわたり、166名の児童にFFPS-E(Ver.1およびVer.3)を実施し、再テストによる尺度の安定性を検討した。その結果、かなり高い信頼性が認められた。 1998年2月に355名の児童を対象にFFPS-Eを実施した。その後、5因子にかかわる性格特性に最もあてはまる児童と、最もあてはまらない児童3名づつが担任教師によりノミネートされた。両群が示す5因子性格特性得点を比較することにより、尺度の概念的妥当性の検討を行う(実施中)。 4,調査4(1998年2月):小学生・中学生5因子性格検査-中学生版-(FFPS-J)の項目の分析 90項目から成るFFPS-J(Ver.1)を作成し、中学生1139名に実施した。因子分析(主因子法、バリマックス回転)により項目の分析を行い、現在、Ver.2の作成を検討中である。
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