• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

「海外滞在者における母語・第2言語能力変容過程の長期追跡研究 -第2言語学習の年齢効果と早期教育効果を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 09610160
研究種目

基盤研究(C)

研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

山田 恒夫  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (70182540)

研究分担者 山田 玲子  ATR人間情報通信研究所, 第1研究室, 研究員
キーワード第2言語学習 / 海外子女教育 / 母語習得 / 年齢効果 / 早期教育効果 / 日本語教育 / 英語学習 / 音声知覚
研究概要

本研究は、日本語話者がアメリカ英語(米語)環境に長期間曝されることにより、その第1言語・第2言語能力がどう変容するか、渡航前から、渡航中、そして帰国後も追跡し調査分析するものである。家族単位で調査を行い、幼児から大人にわたる幅広い年齢層の被験者を得、年齢効果(age effects)を明らかにする。計画の1年目である今年度は、1)研究の全体計画の検討、2)実験・調査環境の整備、3)実施テストの開発評価を主たる目的とした。
1)研究の全体計画の検討 本研究は、日本国内の実験・調査を日本側(メディア教育開発センター教育開発センター山田恒夫、ATR人間情報通信研究所山田玲子)、米国内の実験・調査をアメリカ側(アラバマ大学Flege教授)が担当する。3者で協議をおこない、研究の基本的枠組みについて合意を得るとともに、被験者条件、実験期間、実験場所、具体的な実験デザイン、実験・調査の具体的運用法について、妥当な結論を得た。
2)実験・調査環境の整備 予備的検討の結果、米国中西部T州に存在する日本語補習校2校および東南部A州の日本系企業数社の協力を得ることとし、研究代表者らが現地を訪問し協力を求めるとともに、実験・調査に関わる現地環境を検討した。
実施テストの開発評価 実験・調査内容は、A)日本語・英語音韻に関する音声知覚実験、B)日本語・英語に関する発音実験、C)言語能力一般に関わる標準化テストなどである。A)についてはコンピュータ上で実施する弁別テストを開発し、日本国内で予備実験を実施、妥当性を検証した。B)、C)については、実施時間に限りがあることから、既存テストを参考に、その内容を精選した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Yamada,T.: "Development of a computer-assisted learning system for Japanese speech perception." Proceedings of the Computer Assisted Language Instruction Consorthium(ISBN 1-890127-01-9). 5 (1997)

  • [文献書誌] 山田恒夫: "第2言語音声の知覚学習が発声に及ぼす効果 -米語話者による日本語・短母音・長母音・促音の学習の場合-" 日本心理学会第61回大会講演論文集. 748 (1997)

  • [文献書誌] 山田玲子: "Training Japanese listeners to identify American English vowels" 日本音響学会平成9年度秋季研究発表会講演論文集. 379-380 (1997)

  • [文献書誌] Akahane-Yamada,R.: "Second Language Production Training using Spectrogrophic Representations as Feedback" Journal of the Acoustical Society of Japan(E). 18・6. 341-343 (1997)

  • [文献書誌] Akahane-Yamada,R: "Effects of Audio and Audiovisual Training on Speech,Communication,by Non-Native Listeners" Proceedings of 1997 ASHA Annual Convention Program. 269 (1997)

  • [文献書誌] Akahane-Yamada,R: "Effects of Audio-Visual Training on the Identification of English D-land /1/ by Japanese Speakers" Journal of the Acoustical Society of America. 102・5(pt.2). 3137 (1997)

  • [文献書誌] 山田恒夫: "英語リスニング科学的上達法" 講談社, 297 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi