1 研究経過 平成9年7月に、沖縄県下の3ヵ町村(西原町、南風原町、豊見城村)を調査対象地とし、60〜70歳代の男女52人に対して、人生の出来事経験についての面接調査を行い、学卒、就職、結婚、子の出生、子の離家、退職といった、家族、職業、教育、地域社会において個人が取得する役割の重要な移行をもたらすと思われる人生上の出来事についての客観的および主観的情報を収集した。一部の対象者を除き、面接はテープに録音した。実査終了後テープ起こしを行い、その内容をコンピュータに入力し、平成10年3月までにデータベース化を完了した。 2 次年度の研究計画 面接で得られたデータを用い、人生上の出来事経験の種別、経験内容、年齢、時代背景などを、出生コ-ホ-ト間およびコ-ホ-ト内の下位集団間で比較することを通じて、沖縄における人生の出来事経験の発達的・歴史的変化を把握し、そのメカニズムを探求するべく、分析を進める計画である。その結果は、年度末に報告書として刊行する。
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