人口セクター、経済産業セクター、教育・福祉・生活環境・行財政を含めたプロトタイプ・モデルにさらに、自然環境セクターを加え、人口、経済、福祉、生活基盤、自然環境などを組みj込んだ、過疎化モデルを構築した。 このため、過疎化にともなう人口減少や産業構造の変化が、地域の高齢者福祉、教育、商店街の売り上げ、財政などに与える影響についてモデル化し、シミュレーションを行なった。また、次の段階として、これらの要因から人口セクター、産業・就業セクターへのフィードバック・ループの構築を行ない、過疎化のダイナミックス・モデルを総合化するとともに、シミュレーションを通じて、このフィードバック効果の影響について検討した。 さらにプロトタイプ・モデルを実証モデル化するための作業として、統計データを中心とした北海道の過疎地域の解析を行い、これをグループ化し、地理情報システム(GIS)にリンクして視覚化しパターン化するプログラムを開発した。 最終年度には、これまでの作業を総合化し、今後、30年を想定した過疎化対策の将来的可能性についてシミュレーションを行ない、その政策効果を検討した。また北海道の過疎地域の長期的解析を行い、各典型例にあわせたシミュレーション・モデルを開発、地理情報システム(GIS)を用いて、その結果をまとめる作業を行った。
|