研究課題/領域番号 |
09610196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 仙台大学 |
研究代表者 |
鈴木 孝子 仙台大学, 体育学部, 講師 (30030050)
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研究分担者 |
小松 源助 大正大学, 人間学部, 教授 (50060463)
富田 恵子 仙台大学, 体育学部, 助教授 (10285645)
宇山 勝義 大妻女子大学, 人間関係学部, 教授 (60275592)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 地域福祉 / 社会福祉協議会 / ボランティア活動 / コーディネーター / グループワーク / 課題グループ / 住民参加型福祉サービス |
研究概要 |
1. 調査研究目的と実施内容:地域福祉展開拠点の一つとして期待される市町村社会福祉協議会は、ボランティア活動事業を通し住民が地域の福祉状況を知ることを啓発するのを目標の一つとしている。今調査研究では、宮城県下の2つの町、S町(都市型)とM町(農村型)の社会福祉協議会傘下のボランティア団体、それぞれ16、20団体の代表と福祉活動専門員であるボランティアコーディネーター、2町の団体と対照させる目的で隣接する都市部の住民参加型ボランティア4団体の代表に「聞き取り」調査を実施し、KJ法を用いて分類、1)ボランティア団体の現状と特徴、2)サポートネットワーク機能の担い方と課題グループワーク適用場面の有無、3)団体リーダー、コーディネーターの関わり方、4)グループワークの使い方、の4点を中心に調査した。 2. 研究成果:S町は都市型(団体の自主的活動が尊重され、ボランティア活動を愉しむ傾向を強調)、M町は農村型(行政区中心、行政主導で立ち上がり、活動遂行自体に意義を感じる傾向を強調)の特徴があるが、どちらも活動自体が住民ニーズの掘り起こしや新しい事業の発見に繋がったばかりでなく地域の保健、福祉機能システムの一部を確実に担うことを当初より期待されていた。コーディネーターはそのための地域の組織化、住民サービス・調整を意図し、一部グループワークも用いながら、方法としてのグループワークを用いているという意識をほとんど自覚していないことが分かった。3.今後の研究展開:当初より先行研究であるR.W.Toseland&R.F.Rivasの「課題グループ」を念頭に、その応用の可能性を考えてきたが、福祉が施設の中だけではなく、地域に焦点を当て展開していくためには、課題グループの研究の必要性とその方法としての開発も必要であり、今後は宮城県だけでなく、他地域との比較も加え、グループワークの事例研究と方法に関する数量調査を実施したい。
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