• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

多文化および国際場面に対応するソーシャルワーク実践技術モデルの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610204
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東海大学

研究代表者

木村 真理子  東海大学, 健康科学部, 助教授 (00266462)

研究分担者 宮田 知賀子  東海大学, 健康科学部, 助手 (00287054)
石河 久美子  日本福祉大学, 社会福祉学部, 助教授 (30298559)
キーワード多文化ソーシャルワーク / 国際社会福祉 / クロスカルチュラルソーシャルワーク / 文化的繊細さ
研究概要

本研究の目的は、これまでの研究により把握されている滞日外国人の生活実態や日本における民間の国際協力による多文化を背景とする人々に対する社会的支援をふまえ、多文化対応および国際場面を実践の場として意識したソーシャルワーク技術実践モデルの開発を行うことである。本年度の研究課題としてチームは次の2点を設定した:1)内外の情報収集による実態把握、および2)国内組織における多文化対応のソーシャルワークにおける特徴の把握。
以下、研究活動の成果から浮上した多文化対応のソーシャルワークの主要テーマを報告する。
ハミルトン(カナダ)におけるネイティブインディアンに対するサービス組織は、ネイティブインディアンのクライエントに対してカウンセリングや社会的支援につなげるサービスを行っている。スタッフは、ノンネイティブでソーシャルワーク修士を持つ。ネイティブインディアンに対するソーシャルワークで特に必要な知識および技術として最も重要とされるものは、クライエントの文化に対する歴史的知識と理解であると述べている。
日本の医療機関で働くソーシャルワーカー(社会福祉専攻で医療ソーシャルワーカーとして働いている)は、「医療ソーシャルワーク場面での仕事では、日本人であろうと日本以外の国籍を有する人であろうと、ソーシャルワークの内容において違いを意識してはいない。ソーシャルワーカーの倫理が、国籍や滞在ステ-タスに優先するから。」と答えている。
タイの環太平洋社会福祉会議でのチームによる成果発表および会場で提起された課題からは、ソーシャルワーク教育や訓練におけるテーマが浮上した:ソーシャルワーク教育や訓練の技術を異文化の間で用いる移行可能性(北米モデルでの教育のアジア文化への移行可能性)、異文化間の専門職のコンサルテーション、太平洋地区の多文化を持つ家族の発生とそれに伴う支援、国際人口移動等の社会変化により発生する社会・生活問題に対応する支援。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 木村真理子: "Re-settlement of migrant women:The need for human service development" Proceedings of 1997 Asia and Pacific Regional Conference of APASWE and IFSW Asia Pacific. 97・1. (1997)

  • [文献書誌] 石河久美子: "滞日外国人女性を支援するソーシャルサービスの必要性フィリピン、ラテンアメリカ、韓国人女性に対する質的調査の結果から" 日本福祉大学研究紀要. 99・1. (1998)

  • [文献書誌] 木村真理子: "滞日外国人女性の定住化の実態と社会的支援の模索" 女性移住労働者リサーチ&アクション, 69 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2017-11-02  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi