3年計画の最終年にあたる今年度は、清水の自伝の中に登場する「重要な他者たち」(大杉栄、遠藤隆吉、戸田貞三、田山花袋、三木清、岩波茂男、吉野源三郎、谷川哲三、林達夫、和辻哲郎、太宰治、高見順、伊藤整、福本和夫、福田恆存、丸山真男、中野好夫、安田武、三好十郎、など)の個人的記録(自伝や日記)を収集・分析し、それを清水の自伝とリンクさせることによって、「相互連関するライフヒストリーの束としての歴史」を記述するという作業を進めた。この作業は現在も継続中であるが、作業の成果は平成12年度の早稲田大学大学院文学研究科の社会学演習「ライフヒストリーと歴史:清水幾太郎と彼らの時代」において1年間にわたって報告され、その報告記録を研究成果報告書として提出する予定である。
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