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1997 年度 実績報告書

わが国における「教育実習学」構築のための基礎理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610239
研究種目

基盤研究(C)

研究機関埼玉大学

研究代表者

藤枝 静正  埼玉大学, 教育学部, 教授 (00008723)

キーワード教育実習(学) / 教育実習の理念型的5類型 / 教師教育カリキュラム / 教員養成 / 教員免許
研究概要

[I 教育実習に関連した内外文献資料の収集] 1 国内既刊の教育実習関連図書の収集 2 各大学が実習生用教材として発行している『教育実習の手引き』等の関係文献集 3 米・英・独を中心とする各国教師教育・教育実習関連文献の収集を実施した。
[II アンケート調査の実施] 4年生「課程認定大学」434校全部を対象に教育実習に関する質問紙調査を実施した。平成10年3月10日現在、275大学より回答を得た。回収率は63.4%である。内訳は、国立大学85.9%、公立大学66.7%、私立大学57.6%である。
[III 聞き取り調査の実施] 70人の現職教員を対象に「自己の教育実習経験」の聞き取り調査を実施した。
[IV 現地調査調査の実施] 上記質問紙調査内容の分析から、教育実習に対して特徴的な取り組みをしている信州大学、宮城教育大学、岡山大学、秋田大学等に赴いての実態調査と『研究紀要』、『教育実践研究指導センター紀要』などの収集作業を実施した。
[V 現在の状況] 上記の収集した多数の各種文献については、現在鋭意分析中であり、一部はすでに公表段階に達している部分もある。
[VI 現段階での研究成果] Max WEBER の「理念型(Ideal typus)」の考え方を援用しつつ、独自に「教育実習に関する類型学的考察に基づく理念型諸類型」についての理論構築を行った。それは、具体的に、(1)免許要件的、(2)体験学習的、(3)実地練習的、(4)精神形成的、(5)実践研究的教育実習観の5類型の設定である。
[VII 来年度の課題] 上記の「理念型的5類型」理論をベースとして、現実に実施されているわが国教育実習の特殊性ならびに問題点を客観的且実証的に析出するとともに、諸外国のそれとの比較検討をおこない、もって教育実習学の学的構築作業の進捗を図りたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤枝静正: "「教育実習に関する類型学的考察」" 埼玉大学紀要 教育学部. 第47巻第2号. (1998)

  • [文献書誌] 藤枝静正: "天野正治らと共著『ドイツの教育』 所収" 「ドイツニ段階教師養成制度をめぐる問題」 東信堂, 500 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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