l.女性のアスピレーションと社会的地位を測定するために、(1)(男性の)社会的地位を測定するために用いられてきた職業威信尺度を女性に適用する場合の問題点、(2)女性のアスピレーションの多次元性(一次元的な序列をもたない)と多様性の測定方法、(3)男性及び女性の双方を視野に入れた地位尺度構成の可能性等について、先行研究の批判的検討を行った。 2.上記の諸点について、複数の小規模な実験的調査を行うのが本研究の目的であるが、平成9年度は、その第一段階として次の調査を実施した。 {方法}郵送による質問紙調査 {対象}1982年にF県立高校4校(進学校、普通高校、商業高校、工業高校各1校)を卒業した成人男女1000名 {有効回収票}326(32.6%)男性163 女性163 {調査時期}1997年8月〜9月 3 現在、上記調査の分析中である。 4.平成10年度は再度小規模な実験的調査を実施し、平成9年度調査とともに、分析結果をとりまとめる予定である。
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