• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

イギリス型大学評価の有効性とその限界

研究課題

研究課題/領域番号 09610246
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

馬場 将光  信州大学, 教育学部, 教授 (80040046)

キーワードHEFC / 教育評価 / 研究評価
研究概要

大学評価には2つのモデルがある。1つはアメリカ型の大学評価:accreditationである。もう1つはイギリス型の大学評価:中央機関による研究、教育のassessmentである。戦後日本の大学教育がアメリカの影響を強く受けて成立してきたことから、大学評価についてもアメリカ型の大学評価の方に関心が向けられている。しかし、私は、イギリス型の大学評価も日本の現実に適していると考えている。以下は明らかにされたイギリス型大学評価の枠組みである。
1.大学評価が法律によって明文化され、法制化されている。
2.行政機構として大学評価部局(HEFC)が設けられていて、制度的に十分整備されている。
3.大学の教育、研究の評価は、同業者評価peer reviewを基本としていて、大学評価が大学教育を歪めることはない。
4.大学評価が単に評価に止まらずに、大学経費配分とリンクしていて、実績主義が採用されている。
5.その結果、大学間にきわめて自由な競争原理が発生し、切磋琢磨する環境が生まれている。
6.こうして、イギリスの大学には、大学評価が経費配分と結びつくことにより、教育、研究を発展させるインセンチィブと、結果がもたらすリコグニションが同居するようになっている。
次年度においては、このイギリス型大学評価の実態を制度、財政、経営の3側面から明らかにする計画である。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi