今年度の研究実績、および今後の研究の展開に関する計画は以下の通りである。 1 本研究に関する主要文献資料の収集を行った。内容的には、高齢化社会、高齢者教育、教育制度・教育行政、生涯教育、教育老年学、国際比較統計・政府発行統計資料等を含む。 2 上記の文献資料に基づき、関連分野の先行研究に学び、本課題の実態調査の実施方法や調査項目の検討の参考にした。 3 国内、及び海外の専門家との研究会議に出席し、資料交換・研究計画レビューを行った。特に米国の会議は、米国の大学における老年学分野の教育・研究の動向を知る上で、参考になった。 4 大学における高齢者教育の実態調査に関する質問票を作成し、調査対象期間の選定を行い、米国における予備調査を実施した。教育老年学、老年学関連諸科学についての教育・研究調査は、最近実施された南カリフォルニア大学およびAGHEの調査結果などを参考にして、必要な項目のみを本調査に組み入れて実施することにした。 5 今後の研究においては、上記4の予備調査のデータ分析、本調査の実施、機関訪問、追補資料の収集が中心となる。また専門家・担当者・高齢学生にインタビューを行い、大学における高齢者教育の実態を明らかにしていく。 6 今年度は、課題に関連して日本・米国・スウェーデンに関する小論を書いたが、今後の研究の展開においては欧州諸国の範例も参考にしたいと考えている。
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