1)日本の国公私立全大学を対象に「高齢者への大学開放」に関する実態調査を実施した。質問内容は、中高年学生の在学状況、在籍課程・コース、選考の際の特例措置、経済面・施設面・教育面でのサポート、中高年者・高齢者への大学開放の現況、中高年者への大学開放を推進する上での問題点等である。回答分のデータをコンピュータ集計によりまとめ、さらに関係機関を訪問して補足資料を収集した。 2)調査結果を分析し、前年度実施した米国調査の結果、および以前に行ったパイロット調査の結果と比較検討した。日本の調査協力機関のうち、希望のあった大学の関係者に調査結果の『概要』を参考資料として送付した。さらに日本比較教育学会、老年社会科学会等、関係学会で研究結果を発表するとともに、関連するテーマのディスカッションに参加した。 3)基盤研究の意義に鑑み、本課題研究で収集した調査データの多角的分析と研究の新たな展開をめざして、関連分野の研究会議やセミナーに出席し、今後取り組むべき研究の方向を模索した。 4)研究成果を総括してまとめ、『研究成果報告書』を作成・印刷した。
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