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1998 年度 実績報告書

「いじめ」問題の社会学的研究-学校を単位とした「いじめ」対策の調査を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 09610266
研究機関愛媛大学

研究代表者

太田 佳光  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (40160519)

キーワードいじめ / 教育問題
研究概要

本研究では、学校を単位とした「いじめ防止プログラム」策定の基礎的研究を、平成9年度、10年度の2年間にわたり、実施した。実施した研究の概要は、以下のとおりである。
第一に、これまでに報告された各種調査研究の分析により、いじめ防止プログラム作成に必要な情報の整理を行った。その結果、いじめ防止のためには、全学的な(教職員・PTA・児童生徒の)取り組みが必要なことが示唆された。さらに、その取り組みには、基本的なプログラムが必要なことや、適当なアドバイザーが必要なことが示唆された。
第二に、いじめ防止プログラム作成の基礎資料として、学校を単位としたいじめに対する対策の実態と意識を明らかにするために、愛媛県内の小・中学校を対象としたアンケート調査を実施した。(アンケート調査の項目は、ダン・オルウェーズのいじめ防止プログラムを参照し、作成した。)その結果、学校レベルのいじめ対策に関しては、それぞれの項目への期待度は大きいものの、その実施率は50%程度のものが多いこと。クラス・教師個人レベルのいじめ対策に関しては、実施率が高いこと。スキル訓練、カウンセラーへの相談など、専門的な領域でのいじめ対策では、期待度が大きいものの、その実施率は低いことなどが明らかにされ、全学的なプログラム作成の必要性が改めて明らかにされた。
なお、今後は、いじめ防止プログラムの作成とその臨床的調査を実施して行く予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 太田佳光: "教育問題の社会学的考察(II)" 愛媛大学教育学部紀要. 44巻・2号. 79-86 (1998)

  • [文献書誌] 太田佳光: "いじめ問題の社会学的考察-学校レベルのいじめ対策を中心として-" 愛媛大学教育学部附属教育実践総合センター紀要. 17号発表予定. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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