研究課題/領域番号 |
09610271
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小野田 正利 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (60169349)
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研究分担者 |
藤井 穂高 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (50238531)
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キーワード | フランス教育 / 父母団体 / PTA / 学校参加 / 開かれた学校づくり / 教育のパートナーシップ / 学校教育情報 |
研究概要 |
1. 学校に通わせる生徒を持つ家庭の親の組織としてのフランスの父母団体は、その最初の団体の発足から約90年を経て、今日多くの多種多様な組織に分かれ、教育関係の圧力団体として、同時に親の意識を向上させる機関として国からの補助金援助も受けつつ、広範な社会的な認知をうけ活動している。フランスにおける親の学校参加を支える重要な役割を果たし、ヨーロッパ規模での父母団体連合(EPA)の中でも、精力的でかつ特徴的な団体として注目されている。 2.研究代表者は、昨年度に引き続いて、最も代表的な父母団体であるFCPEを訪問し、研究成果についてレビューを受けるとともに、今後の研究の方向性について多くの知見を得ることができた。同時に、個々の学校段階において、父母団体がいかなる役割を果たしているのかについて考察を深めることができた。 3.また代表的な父母団体であるPEEPが発行している一般的な親に対する学校教育に関する啓蒙的ガイドブックである『生徒の親 あなたの権利のすべて あなたの義務のすべて』を、許可を受けて訳出した。「開かれた学校づくり」がわが国でも大きな課題となりつつあり、教育関連の学会関係者や各種の子育て支援組織に配布したが、この翻訳書に対する関心は極めて高いものがあった。日本の親は、学校教育に関する情報が決定的に不足し、学校側や教育委員会からその時々の必要な情報が断片的に提供されるだけで、それ以外はほとんど経験則に基づいて認識し行動している実態があることを鑑みると、適切な学校に関する知識と情報を提供できるような日本版のガイドブックを作成する必要性を痛感している。
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