平成9年度基盤研究(C)研究計画調書(新規)に基き、平成9年度においては東京目白台の日本女子大学(旧日本女子大学校)を範とする1916年のインド女子大学(Indian Women's University、現S.N.D.T.Women's University)の創設の背景と創設後の同大学の発展を、とくに学部・学科の編成、加盟校数、カリキュラム、学生数等の推移において分析し、また両大学の発展の過程における両国の各界のリーダーたちの支援、その意義等の比較分析を行った。 このため日本女子大学校を援けた渋沢栄一に関する資料を持つ渋沢資料館、アジア経済研究所、日本女子大学、東京外国語大学AA研等を訪問し、所蔵の資料を収集するとともにインド近現代の政治、歴史の専門家等との意見の交換を行い、日印関係についての一般的背景についての認識を深めた。 またこの研究のため平成9年8月24日から9月8日まで、渡印しニューデリーの国立教育計画・行政研究所(N.I.E.P.A.)を訪ね専門家から本研究にかかわるアドヴァイスを得、さらにムンバイ-のS.N.D.T.Women's UniversityにおいてはM.A.Varghese学長はじめ関係者との面談並びに協力を得ることが出来、研究の進展上極めて有意義であった。
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