平成11年3月12日(金)〜14日(日)の日程で、岡山市立少年自然の家(岡山市日応寺4)にて、「思春期学習障害児を対象とした『環境対話教育』のキャンプ」を実施しました。 主なキャンププログラムとして、(1)グループワーク(2)ユーリズミックス(3)認知・言語を設定し、そうした活動のなかから下記のような特性が見いだされました。 (1) 異性への興味・関心のあらわれ方が特異.男子では女性トレーナーの胸に固執し、触ったり、女子では男性トレーナー複数に告白をしたりするなど。 (2) 緊張場面では身体的・言語的表現の仕方が粗雑になる。 (3) 学校や地域での嫌がらせやいじめに対する防衛力が欠如している。 (4) 突然行動することが多く周りに受け入れられにくい。 (5) 周りの状況を把握して言動を制御することが困難である。 (6) 聴知覚が弱く、周りの子の声を聞き取っていない場合がある。 (7) 分や文章を組み立てて話すことが困難である。 (8) 同年令の健常児に対して不安神経症的な反応をする。 (9) 自己に対してマイナスの劣等感情をもつ。 (10) 親や先生に対して反感感情をもつ。 予備調査的に抽出したこうした特性に対し、今夏に開催する3年目の「環境対話キャンプ」では、プログラムの仕上げをしたいと考えています。なお、時期的に3月のキャンプになったため、論文作成は次年度以降になります。
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