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1998 年度 実績報告書

日本における内発型農村開発の文化人類学的研究-長野県野沢の事例-

研究課題

研究課題/領域番号 09610311
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 亞人  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50012464)

研究分担者 中村 淳  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (10292715)
岩本 通弥  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (60192506)
キーワード開発 / 自治活動 / 観光 / 性的分業 / 伝統 / 地場産業 / 家業 / 経営
研究概要

今年度は、9月末から10月にかけての本調査と12月から1月にかけての個別の調査を含め、現地調査で得られた資料をもとに報告と検討により整理をおこなった。すなわち9月30日〜10月7日の現地合同調査では、研究分担者のほかに文化人類学専攻の学生8名の協力を得ることができ、主として広範な聞き取りによる調査をおこなった。調査項目は、在来の自治組織である野沢組による自治的活動、旅館組合の活動および一部の旅館における旅館経営の変遷と現状、民宿における家庭生活と民宿経営の関係、その空間構成、民宿経営者の中における新たな経営戦略と新組合をめぐる経緯、地元の人々による噴出泉の利用の実態、お土産屋・飲食店・娯楽施設などの経営、村外からの転入者をめぐる人間関係、生活改善運動、長野オリンピックをめぐる村・野沢組の対応、村における冠婚葬祭とりわけ葬礼、あけび蔓細工の技術習得と製品開発の実態などを中心に広範なテーマにわたった。その中でも今回特に力点をおいたのは民宿経営の多様な実態であり、民宿経営の展開と兼業のあり方・家庭内の性的世代別分業の実態と仕事の季節的変動・雇用労働力などについて、前回の調査で得られた概況のもとに、今回の調査ではできるだけ具体的な事例資料の集積に努めた。あけび蔓細工についても、同様に個別の家庭における技能とその洗練の過程と販売戦略の事例資料を得ることに努めた。
前年と同様に、調査資料をもとに研究会を定期的に開いて、各調査項目ごとの成果報告を検討してその結果を小報告書形式に整理済みであり、最終年度における調査計画と研究全体のとりまとめの方針を検討中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ito,Abito: "Cultural Anthropology" An Introductory Bibliography for Japanese Studies. Vol X1 part 1. 243-287 (1998)

  • [文献書誌] Ito,Abito: "Coordination and Brokerage: Leadership in Community Development in Rural Korea" Senri Ethnological Studies. no.49. 157-169 (1998)

  • [文献書誌] Ito,Abito: "Aspects of Japanese Culture and Society:An Anthropologist's View" Understanding Japan 75. 75. (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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