研究課題/領域番号 |
09610328
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松井 洋子 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (00181686)
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研究分担者 |
前田 伸人 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70302833)
松方 冬子 東京大学, 史料編纂所, 助手 (80251479)
浅見 雅一 東京大学, 史料編纂所, 助手 (60222600)
五野井 隆史 東京大学, 史料編纂所, 教授 (70013282)
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キーワード | 目録データベース / 文書一点毎詳細目録 / バタフィア発信書翰控簿 / オランダ商館長日記 / アジアのイエズス会士 |
研究概要 |
(1) オランダ語史料(松井・松方担当):「バタフィア発信書翰控簿」のうち主に17世紀後半から18世紀前半を中心に、必要部分については焼付を作成し、目録カードの作成、ワークシート化を進めた。文書番号とページ、作成年月日、宛先と文書形態を主なキー項目とし、記載状況に応じ受取人、経由地、経由船、仲介者等の情報を加えた形でデータベースとしての蓄積を行ない、本年度予算では、主に1660年代について2222件の入力を行なった。既刊『日本関係海外史料目録』の記載方法、蒐集内容についての検討、特に日本関係の史料について、異本の相互関係や蒐集欠落部分の確認作業は継続中である。、「オランダ商館長日記」の異本蒐集欠落分の補充は次年度以降の課題である。 (2) 南欧語史料(五野井・浅見・前田担当):アジュダ図書館(ポルトガル・リスボン市)所蔵の写本集「アジアのイエズス会士」について、史料編纂所が東洋文庫から購入したマイクロフィルムの整理作業を行なった。その中で、16世紀の後半から17世紀前半を中心とした時期の日本・中国・東南アジアからの報告などを集めた部分について、本年度は所蔵番号49-IV-51〜56及び49-V-14を対象に文書一点ずつの詳細目録を作成し、同49-V-15については、目録化の準備として写真焼付を作成した。当該部分は収録年代、地域に広がりがあるため、焼付・一点毎目録作成により研究のための利用が格段に促進されると考えられる。この作業は来年度以降も継続予定である。 (3) 目録化・データベース化の方針・形態の検討:引き続き個々の史料の目録化・データベース化を中心としつつ、その利用経験を蓄積していくことを主要な課題とした。
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