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1.1773年(安永2)から1808年(文化5)までの各年の出島オランダ商館の輸入品(本方荷物)のオランダ船による輸入量に加えて、新たに長崎における販売量を明らかとした。また各商品の価格(輸入品仕入高に加えて長崎における販売高)を明らかとした。
2.1702年(元禄15)から1808年(文化5)までの各年の出島オランダ商館の江戸および長崎における贈物・将軍献上物・長崎奉行献上物・長崎諸役人献上物・日雇賃金・諸役人賃金の諸経費を明らかとした。
3.1744年(延享元)から1808年(文化5)までの各年の出島オランダ商館における利益と委託経費(Commissie Ongelden)を明らかとした。
4.宝暦・明和期(1750〜1771)の出島オランダ商館における脇荷と商館長による銅輸出について、日蘭双方の史料を比較することにより実態と経緯を明らかとした。
5.1818年(文政元)から1850年(嘉永3)までの出島オランダ商館の帳簿体系を分析するとともに、当座勘定出納帳(Rekening Courantboek)により、各年の江戸および長崎における輸入品売却高、江戸参府費用・贈物経費・将軍誂物・日雇賃金・八朔御礼などの諸経費を明らかとした。
6.1818年(文政元)から1850年(嘉永3)までの出島オランダ商館の帳簿体系を分析するとともに、商品元帳(Pakhuis of Goederenboek)に加えて商品勘定帳(Pakhuis Rekening)により、各年の砂糖輸入量と輸送・荷役の各段階における漏失量を明らかとした。
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