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1998 年度 実績報告書

近世大坂における幕府機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610350
研究機関関西大学

研究代表者

薮田 貫  関西大学, 文学部, 教授 (80027987)

キーワード近世 / 大坂 / 都・市 / 幕政機構 / 武鑑 / 町奉行 / 与力
研究概要

本研究では、おもに2つの柱をたてて研究期間に入った。
1つは、大坂の幕政機構を形づくる大坂城代以下の役職者の人事記録の収集・検討である。これについては「大坂武鑑」と総称される人事記録が、大坂の書肆を版元に享保年間以降出版されたが、それには冊子の体裁を取る「大坂武鑑」・「大坂袖鑑」という系列とならんで、もう1つの系列として1枚両面刷りの「浪華御役録」があることを明らかにした。とくに「御役録」は江戸の武鑑などにない特異なタイプで、大坂の武士に向けられた大坂町民の視線を示していて実に興味深いものがある。
それぞれについて、全国の主だった所蔵機関に出かけ、所在調査と収集を行ない、所在目録という形で成果を得ることができた。
2つには現実に幕政機構を担った人物の記録の収集・検討で、これについては大坂町奉行新見正路・久須美祐明、町奉行公用人(のち家老)野々村治平、及び与力内山彦次郎の関係史料を収集し、それぞれ解読・検討を進めた。雑誌論文として収めた2編は、いずれもこれらの成果である。
なお大坂の市政を担う町奉行の日記は、これまでの大坂研究でもまったく考慮に入れられていず、大きな盲点となっていただけに、その公刊は大きな意義を与えるだろうが、今回の研究期間内には図書として公刊することができず、今後の課題とした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 薮田,貫: "「武士の町」大坂" 関西大学文学論集. 48-2. 1-27 (1998)

  • [文献書誌] 薮田,貫: "内山彦次郎と大塩平八郎" 大塩研究. 40. 2-21 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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