本年は、研究の1年目として資料の収集とその分析を中心におこなった。アメリカ空軍歴史調査部(マックスウェル空軍基地内)にコンタクトをとり、同部に所蔵されている日本空爆の報告書などの書類の詳細なリストをコンピュータ出力用紙にて入手した。このリストをもとに課題に関係する必要な資料と、そのマイクロフィルム番号、資料タイトル、関係記事などをピックアップし、来年度初めにマイクロフィルムにて収集できるよう準備した。 これにあわせて事前に沖縄県公文書館が所蔵しているアメリカ空軍歴史調査部所蔵の資料の内容についても調査をおこない、収集対象に重複がないようにした。 また、国立国会図書館にマイクロフィルムで所蔵されているアメリカ戦略爆撃調査団の報告書についても、必要な書類をマイクロフィルムと紙焼きにて収集し、分析をおこない、現在も継続中である。 今年度は資料収集に重点を置いていたため、資料の分析等は充分ではないが、アメリカの戦略爆撃における沖縄と本土との関係や、都市部と工業地帯との爆撃内容の違いなど、次年度の調査研究を進めるための多くの貴重な視点と資料を確保することができた。
|