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1999 年度 実績報告書

記号・文字・印を刻した須恵器の集成

研究課題

研究課題/領域番号 09610415
研究機関奈良国立文化財研究所

研究代表者

巽 淳一郎  奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 遺構調査室長 (10110090)

研究分担者 玉田 芳英  奈良国立文化財研究所, 平城宮跡発掘調査部, 主任研究官 (90188425)
深澤 芳樹  奈良国立文化財研究所, 飛鳥藤原宮跡発掘調査部, 主任研究官 (40156740)
キーワード須恵器 / ヘラ記号 / ヘラ書き文字 / 刻印 / 陶印 / 土製印 / 調納制 / 産地同定
研究概要

11年度は、新に公表された資料を補足収集するとともに、これまで収集した資料の整理分析を行った。
1.ヘラ記号資料 藤原京直前期から平城京期の都城出土資料をデーター化し、この時代の都城のヘラ記号の特色・変遷及び記号の持つ意味について考察した。また、整理分析中、都城出土のヘラ記号と同じものが愛知県の窯跡出土品の中に見い出すことができ、ヘラ記号は須恵器の産地同定にも有効な材料であることを再確認した。
2.文字資料 主として7世紀後半から8世紀代の資料を整理分析し、適宜資料解説を加えた。また、資料の持つ歴史的意義についても考察を加え論文として発表した。概要を述べると7世紀末〜8世紀初頭の文字、銘文資料は、食糧品などを貢納する際に付される付札木簡と同様に納税証(送り状)の機能を果した。また大宝令施行以前と以後の送り状に記載法の違いに着目し、新旧二つの調納制が存在したことを論じた。律令体制は8世紀中頃以降、次第に弛緩するが、それに応じて、注文主(役所、個人)を示す文字資料が出現することも明らかになった。
3.刻印資料 資料は少なく、関連する資料(土師器資料、陶土製印)についても合せて収集した。
11年度は以上のような研究成果を成果本として刊行した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 巽淳一郎: "古代の焼物調納制に関する研究"森郁夫先生還暦記念論文集『瓦衣千年』. 617-623 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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