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1997 年度 実績報告書

日本国内に現存する文選古鈔本の原本調査に基づく文選訓読についての総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610424
研究種目

基盤研究(C)

研究機関富山大学

研究代表者

小助川 貞次  富山大学, 人文学部, 助教授 (20201486)

キーワード文選古鈔本 / 文選集注 / 訓読方法 / 九条本文選 / 電子化テキスト / JIS外漢字
研究概要

1.原本調査
本年度は時間的な制約があったために、『文選集注』との対照作業によって訓読方法の実態解明が可能な巻第二に関して予備調査を行なった。現存する巻第二には、(1)宮内庁書陵部蔵本(写真覆製が公刊)、(2)冷泉家時雨亨文庫蔵本(未公開)、(3)九条家旧蔵御物本(部分的な釈文が公刊)の三種あるが、全く未調査でかつ公刊された釈文の補訂が予想される(3)について、慶応義塾大学斯道文庫に所蔵されるマイクロフィルムの閲覧によって調査した。特に漢字音に関する加点注記には上記釈文に対する補訂箇所が多々見出せ、この中には(1)と同様に『文選集注』からは説明のできない要素のあることも分かり、今後の調査における見通しを立てることができた。
2.電子化処理のためのシステムの構築
調査結果を電子化テキストとして処理し客観的資料として広く提示するための方策として、高性能ノート型パソコン(デルコンピュータ・Inspiron 3000)とレーザプリンタ(キャノン・LBP-320)を購入し、システムの構築を行なった。また、ネットワーク環境の整備とテキスト処理のための情報収集も併せて行なった。
3.訓読方法の実態を解明する上で不可欠な注釈書(『文選集注』)の解読と電子化処理
巻第二の訓読方法を解明するために必要な『文選集注』巻第八について精読を行なって解読本文を作成した。さらに、この解読本文をもとに電子化テキストによる全文テキストデータベースの作成を試み、アルバイタを使って途中まで行なった。この過程で、JIS漢字に対してはネットワーク環境に適応するような外字作成を伴わない独自の処理方法を考案した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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