研究課題/領域番号 |
09610435
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大倉 浩 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (60176849)
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研究分担者 |
千草 聡 筑波大学, 文芸・言語学系, 助手 (60282290)
矢澤 真人 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (30182314)
稲垣 泰一 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (40079455)
名波 弘彰 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (10134181)
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キーワード | データベース化 / 長門本平家物語 / パソコン入力 / 語彙索引 / 本文作成 / 注釈 |
研究概要 |
データベース化の底本となる国会図書館蔵長門本平家物語全20巻のうち、平成9年度は、まず巻1から巻12までの翻刻及びパソコン入力の作業を行った。これは、従来善本にめぐれなかった長門本平家物語にとって、新たな信頼できる本文を刊本として学界に提供するとともに、時代の趨勢としてインターネットに乗せることで、学術に関する電子情報として広く公開するためでもある。本年度の研究課題としては、以上の作業と並行して、底本と同系統の8行本に属する宮内庁書陵部本、内閣文庫本、毛利家本(明治大学図書館蔵)の諸本との校合作業を行った。 さらに、本年度と来年度の2年をかけて行う予定にしている語彙索引のパソコン入力のための準備作業として、電子学術情報としての索引検索に必要な本文の語彙の確定を進めた。そのための必要上、長門本と同じ読み本系平家物語のうちの、延慶本、源平盛衰記との本文対照表の作成作業をも進めた。その付随的な成果として、巻12までの注釈作業を行い、長門本の本文の特色を明らかにしつつある。 なお、以上の成果はひとまず活字出版として、学界に公開したいと考え、平成10年4月に『長門本平家物語の総合研究・第一巻・校注篇(上)』(麻原美子、名波弘彰共編、勉誠社)として刊行されることになっている。
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